第2章 天国から地獄へ
一人になった部屋の中
ベッドに潜り込み何度も考えた……
今日起きたこと全部
悪い夢ならいいのにと…
あの時
エレベーターに乗るのを躊躇わなければ
あの時
お礼を言いにいこうと家を飛び出さなければ…
インターホンを押さなければ…
家に入れるのを断っていれば…
美味しいの一言に舞い上がらなければ…
あの時…あの時…あの時…(涙)
後悔してもどうにもならない
そう解っているのに…
後悔ばかりが頭の中を埋め尽くす(涙)
明日目を覚ましたら
お隣さんが引っ越して
いなくなっていればいいのに…
そんなことを
切に切に切に
神様に願いながら
その夜私は眠りに落ちた…