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隣の君

第2章 天国から地獄へ


「お前…何やってんね!?」


大きな音をたて割れたお皿に驚いて

立ち上がったお隣さんに



「あの…明日もうちで食べるんですか…?」



そう呆然としながら問いかけると…




「お前がいつでもって

言うてくれたからな(笑)」




なんて当たり前のように言いながら

お隣さんは床に散らばったお皿を

手際よく片付けていく…



そんなお隣さんの背中に



「いやいや…確かにそうですけど…

私…しがない会社のOLで

人の分まで食費とか出せないですし…」



そう慌てて言ってみても



「そんなんちゃんと払うに

決まってるやんか(笑)

とりあえず3万で足りるか?

足らんかったらまた言うてくれたら出すわ」




なんて…

ズボンのポケットから財布を取り出し

一万円札を3枚机の上に置かれ…




"またいつでも…"



なんて自分で言ってしまった手前

断ることもできず…



「はい…(涙)」



そう小さな声で呟くはめになる…




これだけでも

十分過ぎるほどに衝撃的で

精神的にぼろぼろなのに



「あと俺…渋谷ずばるって言うて

ジャニーズのアイドルやから…

あんまり人にはばらさんといてね(笑)?」



なんてさらに衝撃的な事実を

ぶっちゃけられ



私の心は完全なるKO負けを

余儀なくされるはめになった…(涙)
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