• テキストサイズ

隣の君

第2章 天国から地獄へ


自分の部屋に戻り

キッチンに立ちお鍋をかき回しながら思う…



自分のバカやろー!!

と…(涙)



いくらゴミを捨ててくれたからって

別にこっちが頼んだ訳でもないし…


わざわざお礼を言いに

行く必要なかったのに…



余計なことをするからこうなるんだ…(涙)



湯気を立てる炊きたての白米に

冷蔵庫の残り物で作ったカレーをかけ

テーブルに並べ


これまた残り物の野菜を寄せ集めて作った

サラダをテーブルに乗せたところで


タイミングを見計らったかのように

部屋の中にインターホンの音が

鳴り響く…



「はいはい…今行きます…(涙)」



そう一人呟き

ため息を吐き出しながら

玄関のドアを開けると


しっかりと服を着替えて

髪を乾かしたお隣さんが


「おぉ…(笑)」


なんて笑顔で手を上げる…



なんなんだよもう…


ついこないだまでは

私が笑いかけても

笑顔の一つも見せなかったくせに…




部屋の中に入り

テーブルに座ったとたん



「いただきます。」


としっかりと手を合わせ

スプーンを握りしめる

一口カレーを口に放り込むと




「うまっ(笑)」


なんて美味しそうに口許を緩めて

次々にカレーを口に運んでいった…
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp