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隣の君

第12章 伝える勇気


「それって…すばるが作ったの…?」


私の前に差し出されたお茶碗には

湯気の立つ美味しそうなお粥が

入っていて


驚いてそう聞いた私に

お隣さんには



「うるさいわ!

黙ってはよ口開けろ(笑)」



なんて目の前に

スプーンを差し出す(笑)



嬉しくてにやける顔を必死に隠しながら

口を開けると



「あっつぅ!!!」



なんて

叫ばずにいられないぐらい熱々の

お粥が口に入ってきて




「熱い…痛い…お水…」



そう涙声で言う私に



「ちょっと待て(笑)」



なんて笑い声と一緒に

お隣さんの唇が私の唇に触れて



触れた唇から冷たい水が流れ込む…




一気に流れ込む水に息も出来なくて

ドンドンとお隣さんの胸を叩くと



ゆっくりと唇が離れ



口から溢れた水が

服を濡らしていて


「こっちは冷たいし…(笑)」


そう文句を言うと

お隣さんは



「濡れたんなら着替えたらええやんか?」



なんて真顔で言ったかと思うと

濡れて肌に張り付いたシャツのボタンに

手を伸ばした…(汗)
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