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隣の君

第12章 伝える勇気


抱きしめられた腕の中



目を閉じてお隣さんが側にいる

幸せに浸っていると



お隣さんの手が突然

さわさわと私の背中やお腹に

触れて……



「な…何してるんですか!?」



そう言って慌てて

体を離した私に



「お前…いつからまともに飯

食うてないの…?」




なんてお隣さんは…

不満げな声を出す…(汗)




お隣さんの解りやすく

不機嫌な声に



「それは…あの…

なんか食欲がわかなくて…」



しどろもどろになる私に



「あほか!!

ちゃんと飯食わへんから

倒れたりすんねん!」



なんて怒ったかと思うと

お隣さんは

ドスンドスンと派手な音を立てながら

部屋を出ていって



訳がわからずぼんやりと

扉を見つめたままの私の前に



今度はガチャガチャと

危なっかしい音を立てながら



湯気の立つお茶碗をお盆に乗せて

戻ってきた…(汗)
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