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隣の君

第12章 伝える勇気


抱きしめられた腕の中で


「ほんとに私を好き…なんですか…?」


そう聞き返すと……



「そう言うてるやん……(笑)」


なんて

お隣さんはふわふわと

私の頭を撫でて…



「微妙な関係やとか…

泣かすんがいややとか…

もうそんなんどうでもええわ……



お前の作ったご飯が食べられへんのも

お前が側におらんのも


俺がいややねん……(笑)



やから今決めたぞ!



お前がいくら泣いても嫌がっても

もうこの先ずっと離したらへんって…」




そう言って…

にんまりと笑う…




この人は…


自分勝手で自己中で


私の意見なんて聞く耳さえ

もってなくて



ほんとに最低野郎だ…



そう思うのに



「そ…んなこと…

勝手に決めないでくださいよ…」



そう言って顔を背ける私をさらに

ぎゅっと抱きしめて



「あかんて……

もう決めたって言うたやん…(笑)」




なんて言えてしまうお隣さんが



やっぱり私はどうしようもなく


大好きなんだ…
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