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隣の君

第2章 天国から地獄へ


お隣さんの一言に

慌てて手を引っ込めながら


「すいません…

さっきまで晩御飯の準備してて

それで手がカレー臭に…(汗)」


なんて恥ずかしくてあわあわと早口に

言い訳をすると…



そんな私を真顔で見つめていたお隣さんは

急に顔をそらし肩を震わせ初めて…



「あかん腹痛い…(笑)

確かにカレー臭やけど…

カレー臭って…めっちゃ臭そうやんか(笑)」



なんてお腹を抱えて笑いだす…(涙)



「あぁ…確かにそうですよね…はは(笑)」



そう言って

愛想笑いを浮かべてみたものの



なんかもうとてつもなく恥ずかしくて

今すぐここから逃げ出してしまいたい…(涙)




なんだよカレー臭って…?

確かにめちゃくちゃ臭そうじゃないか…(涙)



自分のアホさ加減に

がっくりと肩を落としながら



「あの…なんかほんとお邪魔して

すいませんでした…

ただごみのお礼を言いたかっただけなんで

失礼します…」



そう言って

後ろを向こうとした瞬間…



「お礼やったら形あるもんがええなぁ…」



突然投げ掛けられた

そんな言葉に足をとめると



「カレー…食いたいんやけど(笑)」



なんて予想していなかった言葉を

笑顔でお隣さんは続けた……
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