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ハリー・ポッターと純血の守護者

第8章 【嵐を呼ぶオトコ】


【問題】
1.ギルデロイ・ロックハートの好きな色は?
A.知りませんが今日のトルコ色のローブは吐き気がするほど似合いません

2.ギルデロイ・ロックハートのひそかな大望はなに?
A.大望というくらいだから、体毛で何かを成し遂げたいんでしょう

3.現時点で、ギルデロイ・ロックハートの業績の中で、一番だと思うものは何?
A.何をしても、例のあの人を倒したハリー・ポッターには敵いません
 
                 
「ちょっとクリス!冗談でしょう、全問こんなふざけた回答にしたんじゃないでしょうね!」
「そうだと言ったら?」
「先生に失礼にも程があるわ!呼び出されて当然だわ!」

 ハーマイオニーはまるでわが身を傷つけられたかのように憤慨していたが、ハリーとロンは手をたたいて喜んでいた。ロンは解答用紙の続きを探そうと羊皮紙の切れ端を拾っていたが、ハーマイオニーの鋭い視線に身の危険を感じて、元の作業に戻った。

 結局、全部のピクシー妖精を籠に戻すまでに、次の授業のぎりぎりまで時間がかかってしまった。ハーマイオニーは例の答案のことが気に食わなかったのか、終始むくれ顔だったが、呪文学の授業が始まると、クリス達にはめもくれずうっとりと教科書に見入っていた。それでもフリットウィック先生の質問には例のごとく誰よりもすばやく手を上げていたのだから大したものだ。
 問題は、ハーマイオニーが移動時間のたびクリスに対しロックハートに謝ってこいとお説教することだった。クリスはそれをお得意の聞こえないふりをして聞き流していたが、夕食の時間になっても止めないので、いい加減クリスも重たい口を開いた。

「何も悪い事をしていないのに、誤る必要がどこにある」
「彼の著書を読んだでしょ!あんなに尊敬できる事をしているのにどうしてあんな失礼な態度をとれるの!?」
「本の内容と、実際の奴個人との差じゃないのか?」
「ロンは黙ってて頂戴!!」
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