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僕らの時間【気象系BL小説】

第2章 Bittersweet A×M


(Aサイド)

今日は嵐の冠番組の収録日。

マネージャーの運転でスタジオに向かう。

俺は朝からウキウキがとまらない。

気を緩めると、にやけてしまいそうになる。

何とか気持ちを押さえようと口を結ぶけど口角は上がってきちゃうし、目はどうしてもキョロキョロしてしまうんだ。

「相葉さん、随分ご機嫌ですね」

信号待ちの時に、バックミラーを見ながらマネージャーがそう言った。

バレてたか。

「だってさ、メンバーに会えるんだよ。超嬉しいじゃん」

「本当に皆さんのこと、大好きなんですね」

「うん、大好き」

…中でも、特別な人は1人いるけどね。



車を降り、楽屋へ向かうためエレベーターに乗った。

扉が閉まり始めると

「乗ります、乗ります」

そう言いながら走ってくる松潤の姿が見えて、慌てて開ボタンを押した。

「セーフ!相葉さんありがとう」

「あ、うん。だけど無茶はダメだよ?」

「はーい」

しっかりもののイメージがあるけど、素の松潤は可愛くてたまらない。

相変わらず睫毛長いな…。

「ん?相葉さん、何か言った?」

松潤が俺の顔を見る。

あっ、やべっ…

この瞬間が…俺にしかわからないこの瞬間が…いい。

だってさ、普通に立ってる時にさ、メンバーの中で松潤が上目遣いで見てくるの…俺だけでしょ。

俺だけの…至福の時なんだ。








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