rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第36章 the beginning of hell
「~……あのなァ……んな怯えんなよ…、おまえはオレの女だろ。会う度ヤッてたらただのセフレになっちまうよ、ははっ」
「………」
「オレは別にそんなつもりでおまえを今日呼び出したわけじゃねえよ……いいからさっさと座れや…映画でも見て過ごそうぜ」
「?!……映画…っ」
何度も酷い目に遭って、何度も言葉を重ねるようになって、変化は確実に起きていた。
シルバーの気持ちもそうだろうし、名無しだってそれは同じだ。
月経に腹を立てず、どころか気遣いさえ見せてくる……。
そんな彼を信じ切っていいものかと、今でもずっと考える。
「なんだ……隣来いよ、ほら。――……あー……見えんだろ?そこの箱が」
「え……?」
「……貰ったんだよ。甘いモンばっかだ……オレ一人で捌ききるのはまあ余裕だけどよ……おまえ、好きだろ」
「、……っ、あ……うん…、?!呼び出したのって、このお菓子の……?」
「悪いかよ……」
「ッ……」
「…あ……??」
「……っ、ありがと。あと………映画はその、……ホラー以外で…」
「!」