rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第32章 wrong step on the stairs6
「………っ」
「おまえ……これであいつに股開いてたのかよ…。ハ……最高だな…」
「触らないで……ン…ッ」
「すっかりシルバーの女じゃねえか……あいつの言うことホイホイ聞いて、こんなモン穿いて誘って…朝までヤり倒して……」
「誘……っ、ちがう…!」
「一緒だろうが……っ。それでオレと寝たことは黙ってると来れば……ハン。随分なビッチが出来上がったもんだな」
「やめて……私はただ…っ」
「ただ……?」
「…ッ……」
真夜中のどこかで、きっとシルバーに剥がされたのだろう。
記憶にないのだから、もうそうとしか思えなかった。
要望通りに着てきた下着を気に入られ、その姿のまま数回に渡って抱かれた。
途中で上を取られたのは辛うじて覚えている……そのブラジャーもよく見れば、同じベッドの上にいつしか戻されていた。
ナッシュは名無しの下着を手にとり、上下のデザインを見て一瞬目を見開いたけれど、すぐにまた嘲笑ってみせた。
面積の少ない、割けた下着をわざと顔に近付けて名無しを煽る。
鼻もわざとすんすんとさせ、覚えのある淫猥な匂いを感じて目を細める。
体液の匂いは彼を昂ぶらせたけれど、そこでのナッシュは意外にも、名無しを組み敷いたままキスをする以外の所作をとることはなかった。