rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第28章 wrong step on the stairs2
「出して……たくさん…、おねがい――」
「、ッ……名無し…ン…ッ!――あ…、出……ッ――」
赤い頬をして誘惑する。
されたシルバーは、射精したい気持ちをどこまでも逸らされる。
うるうるとさせた目で彼を見つめ、中に欲しいと一言囁くだけで、シルバーは激しい律動のもと、名無しに白濁を注ぎ込んだ。
びくつく腰は豪快に、なおも騎乗位を保っていた名無しの中にダイレクトに流される。
そうして互い、目覚めのセックスは一瞬にして終わった。
「はぁ……ん…ッ」
「っ……おまえがあんまり可愛いからよ…すぐ出ちまったじゃねえか。こんないやらしくねだりやがって……」
「ッ……ん…――」
その瞬間、被害を浴び続けてきただけの名無しが、初めて罪を背負い、シルバーに言えない秘密を抱えた。
どんな理由であれ、たとえ少しであれ、愛情を持ってしまったゆえに、その相手に絶対隠し続けなければならなかった秘密を――。
20190607UP.