rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第22章 unesiness
「や、め……やだ!こんな……ッあ…」
「ン……はぁ…名無し……」
「ッ……、や…いや……、違う…」
「……?」
目の前にはシルバー、背後には扉。
四方を見ても逃げ場のなかった名無しは、下肢を突かれ、声を漏らしながら身体を震わせる。
か弱く見えた、赤い唇が何かを訴えようとしていることにシルバーが気付いた時には、自身のうなじが甘い痛みに苛まれており、それは彼女の爪が立てられている証だった。
「、……っ」
「……」
シルバーは二陣を求めて振っていた腰の抽送を緩めながら、その数秒後には名無しの異変を察した。
快楽に溺れていること以外に、他に何か……そこでよぎったのは、いつかの行為で交わした言葉だった。
「おい」
「ッ……、ん…」
「、……そんなに此処が嫌かよ。立ったままだろうが、オレはおまえを抱いてやれるぜ?こうやってよ」
「!……ふ、ぅ…。――ちが…ぁ……」
「……ベッドか?」
「――……」