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rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第20章 in the maze



「あ……!ァ…、ッんあ……」

「フッ……好い声だぜ…名無し!もっとだ……」

「!や……、ら…ッ、!!いま触らないで……そこ…っ、ひぁ…」


身体により一層、まるで激震が走るかのように快感が降り注ぐ。

口角から唾液が漏れていることに気付けても、それを自ら拭う余裕などあるわけもない。

膣内の好いところにシルバーが擦れ、はしたない声はひたすらに零れた。


「ん……はぁ……名無し…ん」

「!……は、ァ……ふ、……ぅ、んッ」


望むもの欲しさにねだった末、シルバーの下からによる突きを浴びる。
与えられないものと思っていた分、嬉々は決して小さくなかった。

それもそのはず、挿入と同時に愛でられていた陰核が、快楽の度合いをどこまでも引き上げている。
名無しは悶え散らしながら思わず腕を曲げると、そっと彼の顔に優しく触れ、一種の愛情表現のような素振りを垣間見せた。


「んん……ちゅ…ハァ……ね、…だめ……」


少し身体をくねらせれば、自然と顔も横を向けることが出来た。
激しく揺さぶられながらも目が合って、その際、どきっとした気持ちに嘘がつけなかったのは、シルバーも名無しも同じだった。


気迷って、シルバーの存在そのものに肯定と拒否を繰り返したこの数十分。
どうでもよくなったのち、半ば前者に気持ちが傾いていたのもまた、自分の欲深さゆえなのだろう……。


触れてくれるな……なんて、そんなのはもう本音じゃなかった。

本当は、突かれながら擦られる芽に触れる、シルバーの手が離れてしまうことも、名無しは怖かった。


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