rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
「・・・まーだ鳴ってるぜ?出させてくれねえのかよ」
「ッ・・・いで・・」
「あ・・・?」
「出ないで・・・、だって・・まだ・・・、っあ・・・」
血迷いを揶揄されども、もはやどうでもいい。
これが自分、これが本心。
それ以外のなにものでもなかった。
ローテーブルの面に触れ、振動と音のうるさい携帯は、まるでわざと鳴らされているかのように感じた。
シルバーが狙ったのではなく、それを鳴らしている相手が、だ。
名無しは、自分がシルバーに見せたわがままに時間差で恥じらって、その反動で下半身に力をきゅっと入れた。
締め付けられた彼の陽物が、膣の中でひくついたのが分かる――。
「ッ・・・ハハ・・!ああ、そうだよなァ・・だってまだ、おまえのナカに居るもんなァ?」
「・・ッ・・・ぃ、あ・・」
「抜かねえままでよかったぜ・・・おまえのこんな可愛い面が見れたんだからな」
シルバーは興奮と歓喜により、歯を見せながら猛々しく笑った。
ひとつ、またひとつと流れる大粒の汗が名無しを濡らし、部屋の照明に反射して、無数のピアスが光る。
驚きから自身を顧み、喜ばずしてどうするといったところだろうか・・・。
中断しようとしていたセックスを続けて欲しいと望んだ名無しの頭を、彼は再び何度も撫で、ゆっくりと顔を近付けた。
「待って・・・まだ突・・!!・・ッ――」