rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第18章 teardrop after Ⅶ
果てたばかりの直後に滴らせた名無しの体液は、なかなかどうして格別の味がした。
それは味覚としてどうこうというよりも、自分が出させたということに深く意味があり、シルバーは誇るものを感じていた。
名無しへの感情を自覚してからというもの、焦がれていたとも形容すべきその身体。
ひくひくと怯える彼女の陰部を見れば、腰に手をやり下着を下ろすほかなかった。
「――ア・・ぁ・・・ッ」
「・・・ハッ・・、熱いな・・・ヤケドしそうだぜ・・・。萎えちまったらどうするよ名無し・・・?」
「っ・・・や・・!!」
「なんてな・・・!萎えるわけねえだろうが・・・んっ、・・」
絶頂を迎えた反動で動悸を起こし、ソファにべったりと背をつけた名無しは、少々懐かしい感触に苛まれていた。
捲し上げられた上下の服、汗を掻いた素肌が、革ばりのそこにあたって気持ちの悪かったあの感触だ。
こんなときでさえ脳裏によぎる車内での出来事も、今この瞬間には、悪夢でなくなっていたことがおそろしかった。
憎悪の対象となっていた、一人の男の腕のなかに溺れゆくことを渇望し、そのために自分で此処まで来ていたのだから。
そんなシルバーに果てを見させられ、半ば初めての経験を味わわされ、自分でも引くほどに下半身を湿らせる――。
名無しは腰をぐっと引き寄せられると、息を整える間もなく卑猥な言葉を浴びた。
そしてシルバーが下着のなかから覗かせたぎらつきを、とくと呑みこんでいた。