rain of teardrop【黒バス/ジャバ】
第14章 teardrop afterⅢ-2
「名無し・・・名無し・・――」
「!っぐ・・・、あ・・ぃあ・・・」
ぎちぎちと拡げられる入口、揺蕩う淫音に嬌声。
温度を持った本物のそれが名無しを犯し、いつもの快楽を思い出さされる。
相変わらず効いていた薬が彼女の愛液を幾度となく垂らさせれば、まみれたシルバーも低く感じた声を出すのは当然だった。
「いく・・・いく・・だめッ、いっちゃ――ひぁ・・・ッ!」
背も、腰も、尻もベッドから浮いて、乳輪と乳首は鳥肌の所為でぷくりと膨らんでいる。
突きながら、それを愛でるため舌を伸ばしたシルバーに何度やめてと叫んでも、こののち彼女が味わったのは、どうしようもないほどの絶頂の嵐だけだった。
がくがくと全身が震え、引っ張られていた手首の赤らみと痛みももはや感じない。
それほどまでに、下半身に集中していた快感が名無しをひたすら襲っていた。
薬の効力が自然に消えるまで……。
そして名無しは薄れかけた意識の中で、いつものように、体内にシルバーの熱が放たれてもなお、彼が萎えを示していないことに気付いた。
薄紅の頬にひとり涙を流し、手首も身体も解放されたのは、まだ暫くあとのことだった。
20180320UP.