第3章 私の彼氏です。
収録が終わり、
片付けもひと段落。
永瀬「ちゃん。
ちょっと話があるんだけど、
いいかな?」
「…はい。」
恐る恐るついていく。
スタジオの端っこ。
ふぅっ、と息を吐いてから
永瀬さんは話し始めた。
永瀬「今まで子供みたいなことして
ごめん。
自分の立ち位置失うのが怖くて。
でも、君の本気を見たから
素直に受け入れることにした。
それだけ。じゃ、お疲れ様。」
「わかりました。…お疲れ様です。」
認められた?とはまた違うけど、
なんだか一安心だ。
永瀬さんも不安だったんだな。
私もそうだ。
この先のことなんて
まだ考えていない。
このままアルバイトで
あるわけにも行かないし。
雅紀くんに会いたいって
気持ちも大きくて、
でも今となっては…
二宮「みんなで飲みいくよー。」
「はい!」
着替えを済ませた二宮さんが
迎えに来てくれた。
よし!今日は飲むぞー!!