第22章 すてっぷあっぷ? その2
はしたないとか思われないかな、なんて私の心配は一瞬でなくなった。すぐに宗介さんは私を受け入れてくれた。
「・・・ぁ・・・ふぁ・・・んんぅ・・・・・・」
上手なキスの仕方なんてわかるはずない。ただもうでたらめに舌を動かして、必死に宗介さんのキスに応える。だけど、ただされるがままのキスの何倍も気持ちがいい。宗介さんの腕が、強く強く私を抱き寄せて、私も宗介さんの首にぎゅっと抱きついて、私と宗介さんの身体がぴったりとくっつく。触れ合ったところがただもう熱い。だけど、足りない。もっと・・・もっと、宗介さんとくっつきたい。キスだけじゃ足りない。
「・・・・・・ヒカリ」
「っは・・・・・・そ・・・すけさ・・・」
ゆっくりと宗介さんの唇が離れていく。
・・・イヤだ。離れて行かないで。こんなにももっとキスしていたいって思ったのは初めてだ。
・・・身体が熱い。キスが終わったのに、どんどん熱くなっていく。
・・・・・・準備なんて何もできてない。パジャマだし、昨日お風呂入れなかったし、さっき泣いちゃったからひどい顔だろうし、何の記念日でもないけれど・・・今がいい。甘く蕩けるようなキスの続きを知るのは今がいい。
宗介さんと離れたくない。もっともっと宗介さんに触れたい。
・・・・・・だってもう本当に身体が熱い。
「・・・そ、宗介さん・・・・・・」
「・・・・・・」
いつも平気な顔をしている宗介さんだけど、今はその頬が少しだけ赤い。呼吸も乱れて、普段より荒い息遣いがすぐ側で聞こえる。
宗介さんももしかしたら同じ気持ちでいてくれるんだろうか。宗介さんの瞳にまっすぐに見つめられて、私はずっと待たせ続けた言葉を言おうとした。