第20章 悩める季節 その3
・・・どうしよう。こんな風に先生に話を聞いてもらってる時だけど、私、宗介さんのことが好きだ・・・大好きだ。また気持ちが溢れて止まらなくなりそう。
「・・・ねえ、長島さん。恥ずかしいとか、怖いとかの前に、山崎くんのことどう思ってる?」
「だ、大好きですっ!!!」
天方先生からの問いに、私は今の気持ちをそのままぶつけた。だって、今本当に心に思っていたことだから。
私の答えに天方先生は始め少しびっくりしたような顔をして(またしても声が大きすぎたのかもしれない)、それからいつもみたいににっこりと笑った。
「ふふ、そう。あのね長島さん・・・大好きな人と結ばれるのって、とっても素敵なことだと思うのよ」
「・・・」
「長島さんの恥ずかしいって気持ちも、怖いって気持ちも、全部受けとめてくれるんじゃないかしら・・・彼なら」
「・・・はい」
・・・そうだ。宗介さんは言ってくれたんだ。言いたいことは我慢しないで全部言え、私がどんなことを言っても嫌いにならないから、って。
エッチすることだって何も特別なことじゃないんだ。全部、私の気持ち、宗介さんにぶつければいいんだ。だって、絶対宗介さんは受けとめてくれる。怖いって気持ちも、恥ずかしいって気持ちも全部、全部、宗介さんといっしょに・・・・・・うん、そうだったんだ。
「ふふふ、少しはお役に立てたかしら?」
「あ、はい!あの・・・私一人だったらパンクしちゃいそうだったので・・・先生に話してよかったです。ありがとうございました!」
私は心からの感謝を先生に伝えた。本当にあのままだったら下手したら直前で逃げ出してしまっていたかもしれない。
まだ不安はあるけれど、とっても大事なことに気付くことができた。
「あ、でも!教師としてこれだけは言わせてね」
「は、はい!」
「避妊はきちんとすること・・・とても大事なことよ」
「・・・はい」
天方先生の言葉にまたハッとなった。そうだ、とっても大事なことだった。私がお誘いするわけだからやっぱり私が用意した方がいい・・・んだろう。確か街のドラッグストアとかで見かけたような気がするから・・・恥ずかしいけど、今度行ってみよう。