第4章 優菜視点
秘書の方を信頼してるんですね」
「ああ!…信用とか信頼がないと
背中は預けれないからな!
そんなもんだよ」
「なるほど…」
「君も俺を信用してくれると
ありがたいのだがな」
まっすぐ見つめられ
慌てて視線をそらし
ある疑問が浮かび
質問する
「あの…」
「なんだ?」
「葛城代表って
もしかして口が悪いですか?」
「あ?」
「…ごめん…なさい」
睨むような視線を送られ
怒らせてしまったと反省する
「わりぃ怒ってないんだが
バレたか?
家族とか信頼してる相手
とか心許せるヤツには
なってるみたいだ!」
「そうなんですね!」
それって私に心許せるって事?
少し気持ちを落ち着かせようと
壁にもたれかかる
「俺も聞きたいのだが
ホントは飯食えてないんだろ?」
「そんな事…ないです…」
またその質問か…
顔を見られてたら
本当の事を言ってしまいそうに
なるから葛城代表に
背中を向けて
考える
なんでこの人は
突き離したのに
距離を近づこうとしてくるんだろ?
考えてたら
至近距離で声がする