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表は次期社長候補裏の顔は夜の帝王様?

第3章 「耳弱いんだな」


龍也が返事をしながら
グラスに注ぐ
右京も注ぎ終わり
龍也と右京が同時に
俺と吉村の前に注いだグラスを
置く

「オリンピックだ!」

カクテルの名前をいいながら
置く龍也

「すごい名前ね!」
「ああ!それそんなに強くねーから
飲みやすいと思う」

龍也に言われひと口飲む吉村

「ホントだ!飲みやすい!」
「だろ?」

二人のやりとりを見て
笑いながら俺もワインを飲む

「あっそだ雅也!
お酒まわる前に言っておきたい
んだけど!」
「なんだ?」
「愛川さんの話なんだけど!」
「ん?」

吉村から愛川くんの名前を聞いた瞬間
真剣な目になったのを見て
右京が聞く

「それって前にオーナーが言ってた
好きになるかもしれないって
言ってた方ですか?」
「そうそう!ベタ惚れの甘々よ?」

吉村が返事する

「結局惚れちゃったんですね!」
「へー雅也にそんな女いるのか?」

龍也が興味津々で聞いてくる

「どんな女?」
「んー庇護欲のそそる処女!」


俺の言葉を聞き
龍也と右京が驚き固まる

「へーて事は何歳なんだ?
その女」
「20歳!」

龍也が驚き
叫びそうになり口を抑える

「ロリコンだとか言うんだろ?」
「ああ!まぁ反対はしねーよ!
お前から言うって事は本気なんだろ?」
「ああ」

龍也に言われ真剣な目で答える

「でもイジメられてるって
言ってましたよね」
「ああ」

右京が心配したように言う

「イジメ?そうなのか?」
「ああ!」
「右京の言う通り全部イジメに
繋がってたわ!」
「やっぱりそうだったんですね!」

吉村が黙っていたが
携帯を取り出し操作しながら
話しだす

「やっぱり
愛川さんがカバン持ち歩いてる理由
わかってね!」
「ん?」

携帯の画像を見せてくれる吉村

「…ひどいな!」

ロッカーに口紅で罵詈雑言が
描かれ藁人形が釘に刺さって
中に置いてある様子だ


「だから持ち歩いてたんですね!」
「なんでこんなことが
出来るんだろうな!」
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