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表は次期社長候補裏の顔は夜の帝王様?

第3章 「耳弱いんだな」


店の前で立っているホストに
声をかける

「今、カウンター空いてるか?」
「えっとオーナーと代表のお客様が
来られる事になってて
今夜は貸し切りになっておりまして
こちらの都合で追い返してしまうのは
大変恐縮なのですが
よろしければこちらを」

そのホストは名刺を出し
俺らに話しかけながらボールペンで
何かを書きだす

「店に入ってないにもかかわらず
男の名刺なんかいらないかも
しれませんが
次の来店時に一杯目無料とさせて
いただきます」
「いいのか?店の奴に言わないで
勝手に売り上げ下げるような事して」
「まぁ普通は怒られますよ
料金かかってますからね!
ですがその無料というのは
俺の奢りです
俺に連絡して頂いてなおかつ
こちらの名刺を持参して頂くのが
条件になってしまいますが!」

書き終わった名刺を
笑顔で差し出すホスト

俺に気づいてない様子で
どうするだろうと見ていた俺は
笑ってしまいながら話す

「はははっ!!
さすが玲司(れいじ)だな!
バーカウンターとホールの
新規客の予約が多い理由わかったわ!」

俺の言葉に
身長は俺と同じくらいの179㎝で
金の髪色で髪の長さが肩まであり
クールで洗礼された接客が人気で
No.3の玲司が
驚いて目を見開き
口を開く

「その声は!
オーナーですか?
申し訳ございません!
その様なお姿で来られるとは
思っていなかったので
まったく気づきませんでした!」
「いやいいんだ!
そんなに違うか?」

吉村が横でクスクス笑っている

「違いますよ!
やっぱり次期社長の風格ありますね!

玲司が店の扉を開けながら
入るよう優雅に促され入る

「上着お預かりいたしますね!」
「ありがとうございます!」

吉村が脱いだコートを預かり
クローゼットに持って行こうとする
玲司に声をかける

「悪いが右京呼んでくれるか?」
「ええ畏まりました!
代表がバーカウンターにいらっしゃるので
先にお席に行ってらしてください」
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