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表は次期社長候補裏の顔は夜の帝王様?

第3章 「耳弱いんだな」


笑って言いながら離れると
落ち着いたのか冷静になり
スーツの上着の前が開かれてる
事に気付く愛川くん

「ぁ…いつの間に!」
「ん?」
「葛城代表?止めなかったら
どこまでする気だったんですか?」

愛川くんは俺の方を向き
涙目で少し睨みながら言う

「どうだろうな?
つかその顔、俺以外に見せない方が
いいぞ?」
「え?」

キョトンとした表情になる

「理性のない男の前だと
誘ってるのかと勘違いされて
すぐ襲われるぞ?」
「こんな…ぇっち…なことされなきゃ
大丈夫です!」
「まぁそれもそうか!
つーか俺は耳元で喋ってただけだろ?」
「なっどこがっ!触ってたじゃないですか」
「どこを?」

言わせようとしてたのがわかったのか
真っ赤な顔になる愛川くん

「葛城代表ってもしかして
Sっ気がある感じですか?」
「ああ…君はドMの素質あるな!」
「ないですよ!!」
「普通に話せるぐらいなら
大丈夫だな…精神的には」

話を愛川くんの話題に変える

「え?」
「明日からうちの吉村
フォローに行かせるから
何かあれば話してみるといい
俺に関わって欲しくないんだろ?
だったら俺の周りの人間に
言えばいい」

するとカードキーで開ける音が聞こえ
吉村がドアを開けてくれる

「代表!大丈夫ですか?」
「ああ!」
「愛川さん無事ですか?」
「はい!」

「吉村〜俺がなんかしたみたいに
言うなよ!」
「あら?そう聞こえました?」
「私先に失礼します!
今日はありがとうございました!」

愛川くんは逃げるように
帰って行く
送っていくと言おうとしていたのだが遅かった
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