第3章 「耳弱いんだな」
おいおい今
俺に背中向けるとか
無防備過ぎるだろ?
俺は愛川くんとの距離を
つめながら言い
「でもさ!…」
後ろから愛川くんの
ブラウスとスーツの上着の
間に手を入れ
ウエストのくびれ部分を両手で触る
「こんな細い腰して…」
「ひゃっ…」
愛川くんは驚き
声をあげ後ろに下がるが
俺にぶつかる
「え?」
「食べてないの触らなくても
わかるぐらいだ」
言いながら
前に手を伸ばしスーツの上着のボタンを
片手で外し
愛川くんのウエストを掴み徐々に
手を胸の方に上げる
「あ…やだ…やめて…ください」
震えながら言う愛川くん
そして
愛川くんの耳元で
いつもより低音の声で言う
「どした?体震えてるぞ?」
「ゃ…震えて…なんかないです」
息を耳元に吹きかけながら言い
ブラウスの上から胸を両手で
軽く揉む
「ふーっずいぶんカワイイ声に
なってるぞ?」
「や…んん」
「耳弱いんだな?っ…」
「やめて…くだ…あっ!」
言いながら耳たぶを
甘噛みする
「感じやすい身体してるのな!」
「ん…ぁっもう!やめてください!
セクハラで訴えますよ!」
「おっと!それはやだな」