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そんな目で、見ないで

第4章 許して○○


「ふっ、あっ、あんっ」

24:05。
丸々と膨らんだお腹、禿げ上がった頭。残念ながら私の目にはすべてのオヤジがこう見える。
橋本の上で腰をふっているが全く気持ちよくなければ眠たい。やっぱり先生とは違う。
一方で橋本は気持ちよさそうに顔を歪めている。

「ねえ、どうして急に会いたいだなんて言ってくれたんだい?」

ガラガラにしゃがれた声がムードを完璧にぶち壊しているのをこのジジイは気付いていない。
私は徐々に腹が立ってきた。

「なにか理由がないと…ダメなのかしら」

大人の香水の香り、巻き髪、メイク。どこを見ても大人にしか見えないだろう。
普段とは全く違う口調と姿で喋る私にどこか溺れているのかもしれない。

「あっ」

すると男は果て、私は男の上から降りてシャワールームへと行く。
ベタベタした体液と背中に張り付いた髪が気持ち悪い。裸のままシャワールームの鏡の前に立ってメイクを落とし、曇りガラスの扉を開けた。

「お金…いくら欲しいの?」

私がシャワーをひねろうとすると男が尋ねてきた。

「…6万」

高いよ、と言われるかと思ったが男はなにも言わなかった。
私はシャワーをひねり、全身に浴びる。どうして先生の指はあんなにもヨくて、あのオヤジは指はヨくないのだろうか。
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