第4章 許して○○
私はシャワールームから着てきた服を全てきて出てくると男が酒を置いて私を待っていた。
「ねえ、ミカちゃん。僕を呼んだのはなにか理由があるんだよね」
一口ビールを飲み、それをテーブルの上に置いた。
「あなたとセックスしたかっただけよ」
セックスしてお金がもらえるならそれだけでいい。それ以外に理由なんてない。
私はベッドの上に置かれていた六万を取り、カバンを拾い上げて財布にしまう。
そしてドアの方へと向かい、赤いパンプスを履くとドアノブをひねった。
遠くで男がなにか言いかけていたような気がしたが、私は興味がなかった。
先生との約束を破ってしまったがバレないだろうし仕方がない。
「ねむ…」
私はヒールを鳴らして眠った街へと帰っていった。