第3章 暴かれた○○
これは取引の最中だったのだ。
私がこんだけ啼いているのだから交渉への答えはイエスとしか言えないとふんだのだろう。
私ははあはあと息を漏らしてだらしなくヨダレを垂らしそうになった。
「わ、私は…」
この先の快楽がほしい。
ビリビリと脳が痺れるような、脊椎が甘いカラメルで覆い尽くされてしまうような。
理性なんてない。
何も考えられない。
先の言葉を言ってしまえば私は先生のいいなりになりさがってしまうというのに、それでも良いと思えるくらい今は目の前の快楽が欲しい。
ようやく見つけた私の乾いた泉を潤してくれる人。
それが愛という形でなくてもいい。私のこのぽっかり空いた穴を埋めてくれるのならなんだっていい。
埋めてくれるのがいまは先生との行為。私の本能は直感している。
先生は焦らすように太ももの内側を指でなぞり、ずっと私の目を見ていた。
「私は?」
やらしい吐息の含んだ声が耳にまとわりつく。それでさえ気持ち良いなんてどうかしてる。
「せんせ…の、奴隷です」
「そうですね」
すると動きを止めていた腰が再び激しく動き、奥を何度も何度も突く。
視界がぼやけてき、自分の声すら届かない。
朦朧としつつある意識の中、私は嬌声をあげて先生に倒れこんでとうとう意識を失った。