第8章 〜向日葵の悲劇〜

沖矢「(気にせず回ってください)」

どうやら、あずさとコナンには気づいていなかったようだ。

？「先生よ、こいつら死んじまうかもしんねーぞ？ｷｬﾊﾊｯ」
あずさ『笑ってられるのは今のうちよ』
？「？！ｸﾞﾌｯ」
あずさ『コナン君！』
コナン「はやく、みんなこっちに！」
？「くっそー！！！！この女！」
あずさ『！』

刃物を持った男があずさを目掛けて突き刺す。間一髪であずさは避けたが頬から少し血が流れた。

？「子供じゃなくてもいいや……はやく、警察呼べよ！この女がどうなってもいいのか！」
あずさ『ねぇ、あなた15年前……』
？「うるせぇ！」

高木「あずささん！」
佐藤「黒田祐輔さん、そこまでよ」

黒田「やっとおでましか、警察さんよ」


ーあずさsideー

この人15年前保育園の幼児が無差別殺人に巻き込まれた、自分の子供を守るために亡くなった人がいるって聞いた事がある。
もしかして、その被害者……
私も子供だったからあまり覚えてないんだけど……。


高木「黒田さん、その女性を離してくれませんか。あなたなら辛さがわかるでしょ？」
黒田「俺がちゃんと調べてくれって言っても無差別殺人だって決めつけて、しかも犯人は二人いたのに、それも取り合ってくれなかった。子供の言う事なんて信じられないって」
あずさ『黒田さん、親を失って悲しいのは分かりますが、無関係の、しかも子供を巻き込むのは違うと思います』
黒田「うるせぇな！黙れ！」

昨日といい今日といい……災難だな……。
あれ？なんかあつい……。

高木「あずささん！！！」


ー沖矢sideー

あずさが刺された。
何が起きたかわからない。
気づいたら犯人は捕まっていた。

佐藤「黒田祐輔、現行犯逮捕します」
コナン「あずさお姉さん！」
沖矢「あずさ！」

あずさと子供二人はスグに病院へ運ばれた。
悲しい事に最初に刺された子供は重症、次に刺された子供は亡くなってしまった。向日葵保育園の園児、向日葵のようにとても可愛い笑顔をする子だったらしい。


沖矢「あずさ……」


肝心の梓は手術は終わったがまだ目を覚まさない。
昨日もだがあずさは無理をしすぎだ。


あずさ『……す…さん』
沖矢「あずさ！」

すぐに先生を呼んだ。
そして、異常はないが念の為3日入院することになった。


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