第2章 壱話
1人妄想に耽っていると、あの2人はいつの間にか準備を整えて車の鍵をかけて、出発していた。
…解せぬ
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玲也 side
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玲「さーて、勇人。今は両親ともいないからこれに詰め込めるだけ入れて」
そう伝えて、かなり大きめのボストンバッグ2個を渡す。
勇「分かった……玉だけでいいのか?」
玲「うん。なるべく偏りなくそれでいてかなりの量を詰め込んでて」
そう指示を出すと、黙々と作業に取り掛かり始めた。
今俺達が居るのは、俺の家の地下にある通称「趣味武器庫」だ。
実は俺の父親は外国の現役軍人で、母親は日本生まれだが、外国で特殊捜査官をしている。
2人とも趣味が銃器系弄りで、ほぼほぼ内密に日本にあるこの家に隠し持って、帰ってきては増やしたり弄ったりしてにやにやしている、人種的には浩太に似ている人達だ。
そんな両親の物ではあるが、もしもの時は自由に使え、とやり方や弄り方全て教えこまれているので、この際遠慮なく使わせてもらう。(因みに全てちゃんとした本物だ)