第3章 気持ち
修学旅行を終えて今日は、休み。
家で学秀の傍で私は、椅子に座って学秀を見つめた。
浅野「結衣?」
結衣「なぁに?」
浅野「僕の顔ばかり見てなにを求めているんだ?」
結衣「かっこいいな~って。学秀!テスト頑張ろうね!期末テスト!」
浅野「先の話だがそんな時期に近づいてるからな。結衣で良ければ教えることも可能だがやるか?」
結衣「ほんと!?やったぁ!学秀大好き!」
浅野「ほら。ノートと参考書などを持ってこい。」
私は、元気よく返事をして椅子から立ち上がって部屋に入ってノートと教科書と筆箱を持って学秀の部屋へ行った。
浅野「結衣。いつも思うが勉強ばかりしている僕を見つめて楽しいか?」
結衣「うん!学秀と居られる時間があるから嬉しいよ!あっという間だよ!」
浅野「今度、出かけないか?」
それってデート?
私は、デートの誘いにちょっと照れていた。
結衣「デートの誘い?」
浅野「当たり前だ。彼女とデートしないやつがどこにいる。蓮が言っていた彼女が喜ぶのはデートをすると好感が持てると言われたが。」
結衣「学秀。そんなことしなくても私は、学秀と過ごす度にどんどん好きになってるよ。」
学秀の頬が少し赤くなってからすぐに話題を逸らした。
浅野「やるか。なんの科目を持ってきたんだ?」
結衣「英語!この前小テスト危なかったんだよ?だからこその勉強だよ!」
学秀は、私の頭を撫でてきた。
浅野「A組に復帰したいとは思わないのか?」
結衣「E組はね、今重大な任務があるから1人でも欠けたらダメなの!」
浅野「その重大な任務とは?」
結衣「言っちゃダメだもん!私、恨まれるじゃん。」
浅野「人がいいからな。結衣は。だけどそろそろ僕の彼女という誇りを持て。本校舎の奴らは差別を結衣に対してはしないと思うがE組と付き合っている地点で危ないんだ。」
私は、学秀の胸板に顔を埋めた。
そして学秀にギュッと抱き着いた。
浅野「自覚はあるようだな。まぁいい。どこが分からないんだ?言ってほしい。」
結衣「えっとね!」
その日、たくさん学秀に教わった。
今度の小テストでは、カル兄に勝ってやるもん!!