第3章 気持ち
なんとか泣き止んでカルマくんに抱き締められながら泣き止んだとは言えない。
業「戻ろうか。」
結衣「待って。」
業「なに?」
結衣「泣いたばっかだから少しだけ待って。」
業「瞼晴れてるしこれじゃ俺が泣かせたみたいだし。それか、俺がお兄ちゃんになってあげられない?結衣のお兄さんの代わりに」
結衣「少しお兄ちゃんと似てるからなれると思う。代わりになって」
業「了解。じゃあ、俺のことを名前で呼んじゃダメだよ?」
結衣「じゃぁ、お兄ちゃん?」
業「よく分かったね。よしよし、結衣。」
お兄ちゃんの代わりとしては見れない。
似ててもお兄ちゃんの代わりはない。
カルマくんは、カルマくんなんだよ。
だけどちょっとくらいはいいよね。
業「結衣。やっぱり見られない?」
結衣「やっぱりカルマくんは、カルマくんだから。」
業「じゃぁ、別にいいよ?呼ばなくても。」
結衣「カル兄は?どう?」
業「それで呼びたいなら好きにすれば?」
結衣「じゃぁ、カル兄で!!」
業「行くよ〜。」
結衣「うん!カル兄!」
そして私は、部屋に戻った
すると恋バナ中の女子達。
中村「結衣は、クラスの中で気になる男子いる?結衣は、彼氏いると思うけど。」
結衣「え〜。私は、特にいないよ。一途だから。」
中村「修学旅行中にイチャイチャしてるくらい大好きなんだね〜。」
結衣「やめてぇ!!思い出させないでェ!!」
中村「その前にどこにいってたの?」
結衣「カル兄と外で話してきた。」
中村「なんで兄つけるの!?」
結衣「お兄ちゃんが本当はいるんだけどね。亡くなったの。だけどカル兄が代わりになってくれるって言ってくれたんだよ。」
片岡「へぇ。そうなんだ。」
メールが届いたから見ると学秀からだった。
浅野『会いたい』
それだけしか無かったけど嬉しかった。
私も会いたくてたまらない。
返事を書くとすぐに届いた。
茅野「愛のメールしてるよ!」
結衣「愛のメールじゃないってば〜。」
学秀と居られて幸せだけど会える時間が限られてちょっとショックかな。