第2章 欲望
業said
浅野クンと結衣を尾行してたけど途中でホテルに向かっていた。
このホテルは、椚ヶ丘中学校のA組からD組の人らが泊まっているところ。
前原「アイツらヤるんだろうな。」
岡島「見れないかな〜?」
殺せんせー「窓にカメラを貼り付けました。」
見てみるとカーテンで見えなかった。
声だけは聞こえても見れないから意味がないだろうねぇ。
数時間後に再び出てきた二人。
公園のベンチでイチャイチャしてるし絶対に尾行してるって忘れてるでしょ結衣。
あ、押し倒した。
ビッチ「結衣、上手いわね。受け止め方。」
業「そりゃあの浅野クンだし。強引なんだろうね?いつも。」
ビッチ「にしても付き合ってから数日よ?呑み込みが早いわ。」
将来の結衣がビッチのような殺し屋になる可能性がありそう。
それを許さないのが浅野クンだよね。
茅野「結衣ちゃんと浅野くんが。/////」
業「見なくてもいいんだよ?茅野ちゃん。」
だけどなぜだろう。
俺の胸が痛い。
俺は、結衣に恋心を抱いてるんだ。
分かった途端に独占したいって気持ちが高まった。
だけど結衣は、浅野クンのモノでフリーじゃない。
渚「カルマくん。」
業「ん?なに?渚くん。」
渚「なんで悲しそうなの?」
やっべ。俺、顔に出てたんだ。
業「なんでもないよ?」
俺は、結衣を見つめた。
幸せそうな顔で浅野クンと抱き締めあっていた。
俺の初恋は、もう分かった地点で失恋した。
結衣「学秀、私学秀といる時間が1番幸せだよ。」
浅野「そうか。僕も同じだ。」
もう聞きたくない。
だけど結衣から目が離せない。
諦めるしか選択肢はないんだ。
俺は、ただの結衣の一番の友達ってことでいいよ。