第4章 ありふれた日常
「じゃあ…、また来るね」
「ホントに送らなくて良かったのか?」
「大丈夫。まだ明るいし、寄るとこあるから」
妹の…
こんな笑顔を見たのは、いったいいつぶりだろう
「そう…じゃ、
父さんと母さんに宜しくな」
笑顔を浮かべ、玄関先でを見送った
「マサキさんも…、あの、また…」
「うん!またね~、バイバイ」
能天気な笑顔で手なんか振って
スッキリしない俺としては、弱冠苛立ちの要素になる
「なぁ…知り合いって…公園でってさ?
もハッキリ言わないから気になってんだけど」
「うん?」
「まじでそれだけ?」
「それだけだよ?
腹減ってメロンパン貰っただけ」
「メロンパン貰ったって(苦笑)」
何かを隠してる風でもないし…
気にしすぎか
ただでさえ、マサキと俺は、隠しておかなければならない関係なのに
まで絡んできたら、面倒だろ
親指の爪を噛みながら、思わず考え込むと……
「あ~、ダメだよ!」
目の前に立ってたマサキが、俺の手首を掴んだ
「なんだよ?」
「ダメだって、爪噛んじゃ」
「……いいだろ。別に」
マサキの手を振りほどいて
軽く睨んだ
「も~、だから痛いんだって。
しょーちゃんの爪、変に尖ってるからさ?俺の背中傷いっぱいで…」
「なっ///」
"だからやめてね"って、
満面の笑みを見てると
やっぱりマズイって、頭が痛くなる
こんなノリで、に余計なこと吹き込んだりしたら
……俺の人生、オシマイだ