第21章 感電⚡︎プラリネ
咲良は困っていた。
目の前で机に伏している、恋人は
確実に自分のせいで調子が悪そうだから
『電気くん…大丈夫?
お水飲んで?』
水を差し出すけれど、グラスを握るだけで
頭を上げようともしない
机の上に散らばっている包装紙には
確かにきちんと表記がされている
アルコール度数4%と
試食で食べた時、確かにお酒を感じたのに
普通に美味しいと思って買ってしまったのが運の尽き
自分の恋人が、高校生男子だということを完全に忘れていた
このままここで寝させるわけにもいかないと、体を揺する
『ね、電気くん
せめてベッドでねよ?』
「ん゛〜」
『電気くん』
もう一度読んでみると、ガバ!っと顔を上げて据わった目で私を見つめる
高揚した頬がなんだか可愛い
「咲良〜〜♡」
ヘラァと笑って抱きついてくるから
支えるように、このままベッドに運んでしまおう
『電気くん、ちゃんと立って?』
「んー♡」
縋られているまま、どうにかベッドのそばまで来ると、のしかかるようにベッドに押し付けられた