第6章 体育祭
私たちは、きっと間違えてる。
《どうしたA組!?どんなサービスだそりゃ!》
私たち女性陣は、なぜかチアの服を着てフィールドにいる。ついさっきモモちゃん(名前で呼んでくださいまし!ってプリプリ言われた。可愛かった。)から渡されたチアの服。相澤先生が、って言ってたから仕方なく着たけど…
八「峰田さん上鳴さん騙しましたね!」
あそこで親指たててるバカ2人を見て察した。なにしてくれるの電気!!全国になんでこんな恥を…
八「何故こうも峰田さんの策略にハマってしまうの私…衣装まで創造で作って…」
『も、モモちゃんがせっかく作ってくれたんだから!いっぱい応援するよ!フレー、フレー!み・ん・な!』
私はチアっぽくがんばって声をかけてみた。すると電気がこちらに全力でサムズアップしてきた。
上「元気120%」
『ほんと?!じゃあもっと応援するよ!がんばれ、がんばれ!』
ポンポンを振っていっぱい応援する。
切「甘風、あの、応援嬉しいけどよ…その…もう勘弁してくれ」
『え!?なんかダメだった!?』
切「ダメじゃねえよ…その…」
耳「恥ずかしいんじゃないの?マナに応援してもらえて」
切「なっ、その…いや…!!」
あせあせと慌てる切島くん。そういえば、クラス随一のピュア男子だった気がする…そんな彼にちょっとしたいたずら心が生まれた。
『えーじろうくん、頑張って!』
切「!!」
すると切島くんはボンッと音を立てて、煙を頭から出して倒れた。
え、そんなに…?
耳「…マナ」
『ごめんなさい…』
麗「ピュアだねえ切島くん」
『どうしよ?』
蛙「放っとけばかえってくると思うわ」
そういうことらしいので、一応あとで謝ることにして、今は放っておくことにした。すると今度は轟くんがこちらに歩み寄ってきた。彼がこういう輪に入ろうとするのは珍しい。そわそわした表情で私の前に立ち止まると、意を決したように口を開いた。
轟「甘風」
『なあに?』
轟「…応援、してほしい」
((あの轟くんが…))
『うん!焦凍くん、頑張って!』
轟「!!…ああ、ありがとな」
『ふふ…元気でた?』
轟「出た。本戦、戦えるのを楽しみにしてる」
『私も!がんばって勝ち上がるから!』
麗「マナちゃん天使と小悪魔兼ね備えすぎや」
耳「いえてる…」