第4章 学級委員長!
『え?』
爆豪くんの言葉の意味を考える。私の個性って…どういうことだろう。特に何もしてないんだけど…何か無意識にやっていたわけでもなさそうだし…
ぽかんとする私を見て、爆豪くんは「なんでもねえ」と舌打ちをした。そして、そこからまた個性の話が続く。
爆「石化女、てめえの個性はただの石化か?」
せ、石化女って…確かに石化させたけど…なんてストレートなあだ名なんだ。これは名前、覚えてもらえないかもしれない。
『私の個性は…メロメロだよ。少しでも私にその…目を奪われると石化できるの。だからあのコスチュームなんだ…』
爆「…目を奪われると、だ?」
『うん。私のお母さんの個性が魅了で、お父さんの個性が石化だから、複合個性なんだよ』
爆「…じゃあ俺が石化したのは……いや、なんでもねえ」
ぼそっと何かを呟いていたのは聞き取れなかったけど、納得はしてくれたらしい。
…そういえば、戦闘訓練のときに言ってた‘あの時’って何だったんだろう。せっかく2人きりだし、聞いてみようかな。
『あの、爆豪くん、戦闘訓練のとき言ってた…「お待たせ!席サンキューな!」あ、みんな!ありがとう!』
タイミングがいいのか悪いのか、いざ聞こうとしたときに彼らがランチを持って戻ってきた。私は何事もなかったようにありがとうとお礼を言って、そのままランチタイムに入った。