第1章 初日
『電気!ここだよ~』
「おお、扉でけえな…」
『異形系の個性もいるからじゃない?あ~緊張するね!友達できるかな』
「できるだろ。ほら、入るぞ」
幼なじみの男の子、上鳴電気とともにやってきたのは雄英高校
倍率300倍というとてつもない競争を勝ち抜き、私たちは選ばれた
そんな雄英の初日が今日であり、クラスメイトや担任の先生との初対面…緊張しないわけがない
ガラッと電気が扉を開けると、そこにはもうすでに何人かの生徒がいた
『あ、私の席ここだ。電気は…あ、斜め!近くてよかったあ』
上「おお、そうだな!」
あいうえお順だったため、一列目の4番目…つまり一番後ろから2番目が私で、斜め前に電気が座るようになっていた
『あ、後ろの席の子だよね?私、谷便第一中学校出身の甘風マナっていいます。よろしくね』
飯「ボっ……俺は聡明中学校出身の飯田天哉だ。席が近いもの同士よろしく!」
ボっ?なんだろ…でも、さっそく1人目の子と話せた。とても真面目そうな感じの、男の子
『聡明!すごい、頭いいんだね…私、元がよくなかったから受験のとき死ぬほど勉強したけど飯田くんは大丈夫そう…』
飯「そんなことはないさ!俺だって通知が来るまでは不安で仕方なかったからな…」
『飯田くんでも不安になるんだ!』
そんな話をしていると、また新たな人が入ってきた
その子は席を見つけるなりガッと座って、足を机にのせた
それを見た飯田くんはその人の元へ注意しにいく…やっぱり真面目だなあ
そして、さらにもう1人やってきた。赤髪の男の子
その子はなんと、私の隣の席に座った
『お隣さん?私、甘風マナっていいます。よろしくね』
切「おう!俺は切島鋭児郎だ!よろしくな」
上「おれ、前の席の上鳴電気!こいつとは幼なじみなんだよ!よろしくな」
電気も入ってきて、3人で挨拶を交わす
切「幼なじみで雄英って、すげえな!」
そんな感じで話していると、
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは…ヒーロー科だぞ」
そんな声が、教室に響いた