第4章 学級委員長!
記「うわあ、君可愛いね!君もヒーロー科!?」
『えっ、あの…』
上「あーすんません。俺ら急いでるんで!!」
突然校門前で囲まれた私たち。わけがわからずそれにビクビクしていると、隣にいた電気が助けてくれた。小さい頃みたいに、私の手を握って引っ張ってくれる。それにとてつもない安心感を覚えた。
上「あっ、わりィ!突然手ェつかんで」
『ううん、ありがと。助かったよ』
幼なじみとはいえ異性で、手を繋ぐなんて幼い頃以来だったためか電気は顔をほんのり赤らめて慌てて手を離した。少しだけ距離が開いて隣を歩く電気はぎこちない笑みを浮かべている。
門から教室まではたしかにそこそこの距離があったが、今日は無駄に長く感じたその距離。ようやく教室に到着し、私たちは教室に入る。
『切島くんおはよ!』
切「おはよう!てか、今日マスコミ大丈夫だったか?」
『私戸惑っちゃって…電気に助けてもらえなかったら遅刻してたよ…』
切「そっか。まあ、普通そうだよな!?飯田なんてすっげえ答えててよ、マスコミが微妙な顔してたぜ」
『さすが飯田くん、物怖じしなさそうだもんね…あ、体大丈夫?石化した後、固まったりとかしない?』
切「俺はもともと硬化が個性だし、大丈夫だぜ」
そんな会話をしつつ、先生が来るのを待つ。そして、その先生がやってくると朝のHRが始まった。
「ホームルームの本題だ。急で悪いが今日は君らに…」
(また臨時テスト!?)
「学級委員長を決めてもらう」
(学校っぽいのきた~!)
そう、学校らしく、学級委員長を決めることになった