第13章 奪還
緑谷「こうたくん…無事かな…」
力ない声と、目で彼は呟く…すると
上「あー緑谷!目ぇ覚めてんじゃん」
緑「え?」
入って来たのはA組の面々
上「テレビ見たか!?学校いまマスコミやべーぞ」
砂「春のときの比じゃねえ」
峰「メロンあるぞ!みんなで買ったんだ!」
常「迷惑かけたな、緑谷…」
緑「ううん…僕の方こそ…A組みんなで来てくれたの?」
飯「いや…耳郎くん、葉隠くんは敵のガスによって未だ意識がない。そして八百万くんも頭をひどくやられここに入院している。昨日丁度意識が戻ったそうだ。だから来ているのはその3人を除いた…」
麗「15人だよ」
轟「マナと、爆豪いねえからな」
芦「ちょっ、轟…!」
緑「…オールマイトがさ、言ってたんだ。手の届かない場所には助けに行けないって。だから手の届く範囲はかならず助け出すんだ。僕は…手の届く場所にいた。かならず助けなきゃいけなかった!僕の個性は…その為の個性なんだ…相澤先生の言ったとおりになった…体…動かなかった…」
涙を流して言うセリフからは悔しさ、情けなさ、怒り、いろんなものが伝わる
そんな彼を見て
切「じゃあ今度は助けよう」
「へ!?」
切「実は俺と轟さ、昨日も来ててよォ」
切「あー!?轟なんでいんの!?」
轟「お前こそ」
切「俺ァ…その…なんつーか家でじっとしてらんねー…つうか…」
轟「…そっか、俺もだ」
切「そこでオールマイトと警察が八百万と話してるとこ遭遇したんだ。」
そこで発信機についてのことを聞いたと…
飯田「つまりそのデバイスを…八百万くんに創ってもらう…と?」
切島は肯定するように目をそらす
飯「オールマイトの言うとおりだ、プロに任せる案件だ!!生徒の出ていい舞台ではないんだ馬鹿者!」
切「んなもんわかってるよ!でもさァ!何っも出来なかったんだ!ダチが…好きな女が狙われるって聞いてさァ!!なんっっも出来なかった!しなかった!
ここで動かなきゃ俺ァヒーローでも男でもなくなっちまうんだよ!!」
芦「切島…あんた…」
蛙「けど、飯田ちゃんが正しいわ」
切「飯田がみんなが正しいよでも!!なァ緑谷!まだ手は届くんだよ!」
切島は緑谷に手を差し伸べた