第12章 林間合宿
常闇くんの黒影がおさまり、そして敵も撃退してしまった。
先ほどの騒ぎが嘘のように静かになった。
爆「てめぇと俺の相性が残念だぜ」
常「?すまん助かった…」
爆「俺らが防戦一方だった相手を一瞬で…」
轟「常闇大丈夫か?よく言う通りにしてくれた」
私たちではどうにもならなかった敵を倒してくれた常闇くんは、浮かない顔をしている。
常「障子…悪かった…緑谷も…俺の心が未熟だった。複製の腕がトバされた瞬間怒りに任せ黒影を解き放ってしまった…闇の深さ…そして俺の怒りが影響されヤツの狂暴性に拍車をかけた…結果収容もできぬほどに増長し、障子を傷つけてしまった」
そこでハッとする。そういえば、障子くんの腕が切られていたんだ!私は急いで障子くんの元へ駆け寄る。
『障子くん、腕かして!治すから…』
障「すまん、ありがとう」
私は障子くんの腕に手を当てて少しずつ癒していく。あのとき落ちてた腕をみて、私も動揺してしまった…本当によかった、無事で…
緑「そうだ…!敵の目的の一つがかっちゃんと甘風さんだって判明したんだ!」
常「爆豪と甘風?命を狙われているのか?何故…?」
緑「わからない…!とにかく…ブラドキング・相澤先生プロの2名がいる施設が最も安全だと思うんだ。ただ広場は依然プッシーキャッツが交戦中、道なりに戻るのは敵の目につくし、タイムロスだ。まっすぐ最短がいい」
轟「敵の数わかんねぇぞ。突然出くわす可能性がある」
『それなら障子くんの索敵能力があるよ!』
緑「そして轟くんの氷結…更に常闇くんさえいいなら制御手段を備えた無敵の黒影…甘風さんの治癒。このメンツなら正直…オールマイトだって怖くないんじゃないかな!?」
爆「何だこいつら!」
轟「おまえとマナ中央歩け」
爆「俺を守るんじゃねえ、クソども!俺だって守るわ!」
障「行くぞ」