第12章 林間合宿
そして飯田くんの指示でバスに乗り込む私たち
『勝己くん、どうしよ緊張してきた』
爆「あ?なんで緊張すんだよ」
『だって強化合宿なんて…私、強くなれるのかな…』
職場体験でステインと戦って、私は本物の正義と悪というものを目の当たりにした。それで思ってしまったのだ。私が、ここに入れるのかと…。期末テストはクリアした…けれどあれは先生がハンデをくれたからで
爆「なれるかじゃねえだろ、なるんだよ。つか、おまえが強くなれんかったら他の奴らなんてゴミ以下だわ」
『勝己くん…』
彼なりに励ましてくれているらしい。そんな彼のたまに見せる優しさは、本当に心にしみる
『ありがとう』
爆「てめえは俺が倒すんだ、んなとこでくたばられちゃ困るからな!」
しばらくバスに乗っていると休憩らしく、一度バスを降りる、が
「つーか何ここパーキングじゃなくね?」
「ねぇアレ?B組は?」
相「何の目的もなく、では意味がないからな」
「よーーーうイレイザー!」
相「ご無沙汰してます」
誰か、やってきた
「煌めく眼でロックオン!」
「キュートにキャットにスティンガー!」
「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」
ビシッとポーズを決めたのは2人の女性ヒーロー。なんかプリキュアみたいだ
相「今回お世話になるプロヒーロー"プッシーキャッツ"のみなさんだ」
緑「連名事務所を構える4名1組のヒーロー集団!山岳救助等を得意とするベテランチームだよ!キャリアは今年でもう12年にもなる…」
と詳しく緑谷くんが説明していると
「こころは18!」
と猫パンチが繰り出される。そしてプッシーキャッツによる説明が始まる
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね…あんたらの宿泊施設はあの山の麓ね」
「遠っ!!」
麗「え?じゃあなんでこんな半端なところに…」
砂「いやいや…」
瀬「バス…戻ろうか…な?早く…」
「今はAM9:30。早ければあ12時前後かしらん」
切「ダメだ…おい…」
芦「戻ろう!」
「バスに戻れ!早く!」
みんなが嫌な予感を察知した。そして
「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」
相「わるいね諸君。
合宿はもう、始まってる」
地面が崩れ、みんなが下に落ちる
「私有地につき個性の使用は自由だよ!今から3時間!自分の足で施設までおいでませ!この…魔獣の森を抜けて!」