第12章 林間合宿
私のお父さんは今家に帰ってるからお見舞いの必要はない。外泊許可が出てお家でおとなしくしてます。だからお見舞いは焦凍くんのお母さんだけだ。
そんなこんなで私たちは近くのショッピングモールにやってきた。
轟「まず何買う?」
『軽い物がいいよね…とりあえず靴とかどう?』
轟「ああ、そうだな」
そうして2人でお買い物を続ける
『この靴のサイズないかな…』
轟「足いくつなんだ?」
『22.5。なかなかこのサイズってなくて…』
轟「ずいぶん小さいんだな」
『こ、子供っぽくて恥ずかしいんだけど…』
轟「いや、可愛いと思う…」
『!!も、もう!またそういうこと言う…!し、焦凍くんも探すの手伝って~!』
そんなやりとりをしながら買い物をして、しばらくするとお互いのお目当てのものはだいたい揃った。そろそろ帰ろうということになり、焦凍くんが家まで送ってくれると言ってくれた。お言葉に甘えて送ってもらうことにした。
『今日はありがとう。なんか色々助かっちゃった。荷物まで持ってもらっちゃって…』
轟「気にするな。俺こそ、お母さんのとこに来てくれてありがとうな」
『私が会いたかったからだよ』
焦凍くんに家まで送ってもらい、家の前で荷物を受け取る
すると
ぎゅっ…
『わあ、焦凍くん!?』
焦凍くんが私の手をそのままにぎる
そして、ぐっと引き寄せられたかと思うと…
ちゅっ…
『!!なっ…』
轟「…ふっ、顔まっか…」
『だ、だって、そんな突然!』
焦凍くんは、私の額にキスをおとしたのだ
あまりに突然すぎて恥ずかしさと驚きで頭がおいつかない
轟「わりぃ、したくなった」
『ほんとに…焦凍くんのそういうとこ、すごいよね…』
轟「さんきゅ」
『ほ、褒めてな、、くはないけど…』
轟「こっちには、ちゃんと俺を好きになってもらったらする」
焦凍くんは私の唇を親指でなぞった
『っ!…焦凍くんはずるいよ…』
轟「ずるいのか?」
『うん。…でも、ありがと。私、好きって言われるの…昔のことがあってちょっとトラウマだったんだけど…なんでかな、焦凍くんのは嬉しい。ありがとう』
轟「!…おう」
そこで一度会話が途切れる
しかし私は頭をふって、彼に笑顔で向き直った
『じゃあ、また明日ね』
轟「…ああ、また明日」