第6章 呉越同舟　その後

「コーヒー淹れるからケーキ食ったらとっとと帰れよ？」

「わかってますよ」

ニノが笑って答えるけどそんなつもり更々ないよな。

翔くんの両わきを固めるように3人で座った。

「翔くんはどれが食べたい？」

ケーキの箱を広げ翔くんに見せる。

「ん～、チーズケーキかなぁ」

「じゃあ、その次は？」

「モンブラン？」

「じゃ、その次」

「ん～、チョコレートケーキ」

「そうなんだ～、でも決めるのはいつもと一緒でじゃんけんね？いい？」

相葉くんがニコッと笑うと翔くんもニコッと笑った。

「もちろん、それでいいよ」

「ほい、コーヒー入ったぞ」

リーダーがトレイにコーヒーとお皿とフォークを乗せて戻ってきた。

「ありがと、リーダー」

お皿を受け取り5種類のケーキを取り分けた。

リーダーも空いてる場所に座った。

「それじゃあ、じゃんけんしますか」

「おっし、負けねぇぞぉ」

「いくよ～、じゃんけ～んポン！」

5人の手が出揃うと最初に勝ったのはニノ。

「やったぁー！私はチーズケーキ貰いましょ」

「次いくよ～、じゃんけんポン！」

次に勝ったのは俺。

「や～り～！俺はモンブラン～」

「あ～、いいなぁ松潤…今度こそ負けないからねぇ、じゃんけんポン！…やったー！俺、チョコレート！」