夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第6章 呉越同舟 その後
「んじゃ、お疲れ」
「お先に~」
リーダーと翔くんが仲良く帰っていった。
「さて、行きますか」
ニノが悪い顔をする。
「やっぱりケーキは必要だよねぇ」
相葉くんはニコニコ嬉しそう。
「そりゃそうだろ、なんてったってデビュー記念日なんだから、手ぶらで行くのも失礼だしな?」
「そうですね、手土産ぐらいは持っていかないと」
「でも、部屋に入れてくれるかなぁ?」
「入れて貰いましょ?年に一度のお祝いなんですから」
「2か月前にお祝いしてるけどな?」
「あれはあれ、これはこれですよ」
ふふっ、と楽しげに笑うニノ。
「じゃあ、行くか」
「そうですね、ふたりがお祝い始める前にお邪魔しましょ」
俺たち3人はニノの車に乗り、途中でケーキを購入してリーダーのマンションへ向かった。
エントランスで呼び出しするとリーダーの驚く声が聞こえた。
『何でお前たち!』
「大野さんみんなでお祝いしましょ」
「大ちゃん、ケーキ買ってきたよ?スイーツ部の仲間でしょ?一緒に食べようよぉ」
「リーダー、早く開けて?誰か来たら大騒ぎになるよ?」
『あー、もう、わかったから騒ぐな』
機嫌の悪そうなリーダー、自動ドアが開くのを確認して3人で顔を見合わせニンマリと笑った。