• テキストサイズ

夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》

第4章 wish


3人で楽屋に戻ると信じられない光景を目にした。

イスに座る翔さんの前に立つ大野さん…その手が翔さんの頬を包み上を向かせ翔さんの顔の至近距離には大野さん顔…

心臓が痛いくらいにドキンとなった。なんだよ、やっぱりふたり付き合ってんじゃん!

俺たちに気付き振り返る翔さんの瞳からは涙が溢れてた。

立ち尽くす俺の後ろから相葉さんの場違いな程ののんびりとした声が響いた。

「どうしたの?翔ちゃん」

どうしたのなんて聞かなくても見ればわかるだろ。

大野さんにキスされた翔さんが感激して泣いたって所じゃないの。

「目にゴミが入って智くんに取って貰った」

「へ?」

なんだそんなことだったのか…勘違いした自分が恥ずかしい。

「ははっ、ニノの顔!鳩が豆鉄砲くらったって顔してんぞ?」

「ほんとだ。何?ニノ、翔くんとリーダーがキスでもしてるかと思った?」

「確かに今の距離じゃそう見えるよねぇ、でもあり得ないでしょ~、翔ちゃんと大ちゃんがキスするなんて」

「そう見えた?ごめんな、驚かせて…翔くんが目が痛いって涙溢すからさ見てあげたんだけど俺視力悪いから近くないと見えなくて」

俺に向かって申し訳なしそうな顔をする。

なんだ、俺だけが誤解したのか…潤くんも相葉さんもあり得ないってわかってた。

「大野さんは悪くないじゃん、俺が勝手に勘違いしただけだから」
/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp