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夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》

第13章 ナンバーワン


「あ、の…それって、メンバーの中で一番好きってこと?」

「ううん。違うよ?」

「だよね…」

メンバー大好きな智くんが、メンバーに順位を付けるなんてそんなこと…  

グラスに口をつけたところで智くんがニコッと笑い、言い放った。

「この世の中で一番好きなのが翔くんなの」

「ぶっ!…はっ?」

「あ~翔くん、汚ない~」

思わずテーブルの上に噴き出したシャンパンを智くんが立ち上がり拭いてくれた。

「あっ…ごめんっ!」

「んふっ、いいよ。吃驚させた俺が悪いんだから」

俺のすぐ横に立ち、俺を見下ろす智くんを俺は見上げた。

「あのさ…さっきの…」

「さっきの?」

「ナンバーワン、ってやつ…」

「あぁ、翔くんがナンバーワンってやつ?」

「…うん、あの、それって…」

「あっ、ここにもシャンパン付いてる」

全てを聞く前に智くんの舌が俺の唇を舐めた。

「んんっ⁉」

「ご馳走さまっ」

「えっ…あのっ…これって…」

「もう、ほんと鈍いなぁ、翔くんは。ハッキリ言ったのにまだわからないの?」

「いや…わかったけど…智くんが、俺のこと、好きってこと?」

「うん。だ~い好き」

「それって、キスしたい…とかの好きなんだよね?」

「そういうこと。やっとわかってくれた?」

「うん…」
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