夢現 ~Dream"A"live~ 《気象系BL》
第11章 ひみつのナイショ噺 vol. 3
番組の本番を終え楽屋に戻ってきた。
二「ほんっと!いい加減にして貰えませんかっ⁉」
松「マジで…なんで手なんて繋いでんだよ」
相「モニター観て吃驚したよね」
二「後ろにいるときだったし、一瞬しか映らなかったですけど視聴者には目敏い人もいるんですからね?」
大「繋いでなんかないよ、ちょっと握っただけだろ?」
松「一緒だよっ!」
大「だって翔くんに触れたくなっちゃったんだもん」
二「だもん、じゃないんですよ…本番前の楽屋でだってさんざん抱き合ってたでしょうよ」
大「あんなんじゃ全然足りないよぉ」
松「頼むから生は止めてくれ」
相「大ちゃん、我慢できないんだよねぇ」
二「翔さんもされるがままなんだから…」
櫻「…ごめん」
翔くんが俯いちゃった。
大「翔くんが悪いんじゃないよ?俺が悪いの」
櫻「でも、俺も嬉しくて『駄目』って言えなかったし…」
大「翔くんっ」
うるうるの瞳で俺のことを見つめる翔くんが可愛すぎる!
二「はいはい…もうわかりました。今日は揉めましたしね、早く家に帰って愛情を確かめ合ってください」
松「じゃないとこっちがずっとイチャイチャ見てなきゃならないしな」
相「それはそれで幸せなんだけどね」
二「それはあなただけですから…」
相「え~、そうなの?」
松「おじさんふたりがイチャついてるのを見てても楽しくはないよな」
櫻「…お兄さんな」
急に低い声になる翔くん。
松「はい…スミマセン…」
大「翔くん、それじゃあ帰ろうか」
櫻「うん、帰ろっ」
翔くんと一緒に立ち上がり楽屋の出口に向かう。
楽屋を出る直前、翔くんの耳元に口を寄せた。
大「翔くん、今日はお仕置きだよ?」
櫻「えっ⁉」
大「じゃあ、みんなお疲れ~」
松「今、リーダー翔くんに何か言ったな…」
二「言いましたね…まぁ、それくらいは甘んじて受けてもらいましょ」
相「あれだけお騒がせしたんだから少しは翔ちゃんにも反省させないとね」