黒バスshort stories ver,Christmas
第1章 皆で過ごすのも悪くない (キセキの世代)
いつもとは違う彼らの雰囲気に新鮮さを感じながら、ふと気がつくと先ほど書いていたケーキのメモがするりと私の手から抜け、緑間っちの手の中へ移動した。
「……これは思った以上に大掛かりになりそうだな。俺も手伝うのだよ。」
メモを受け取りながら微笑む。
「ありがとう。」
「僕もです。」
「二人とも助かる!」
二人の優しさに心から感謝しながら緑間っちの言う通り当日のことをメモに取り、三人で話し合う。
むっくんは青峰に呼ばれたようで、さきほどの首にまわされていた腕と背中の温もりは消えていた。
体が自由になった分、冷たいけど床に寝そべってシャープペンを走らせる。
「プレゼントは欲しいよね~。プレゼント交換とか、面白いし。…やらない?」
目線を上にあげると黒子っちと目が合った。
「紫苑さんがやりたいのなら。」
「私が、じゃなくて皆で楽しめるものにしないとダメじゃない?」
私の意見に異議はありませんとばかりに微笑みながら私を見つめる黒子っちに、不服そうに少し頬を膨らませた。