黒バスshort stories ver,Christmas
第1章 皆で過ごすのも悪くない (キセキの世代)
「でも、紫苑さん大変じゃないですか?普通の練習だけでも、桃井さんがいない時点でかなり大変ですけど。」
「まぁね…」
ふと言いかけて腕を組む。もしかしたら…
「ケーキ作ろうかな…どんなのがいい?」
「俺何でもいい~」
「俺も!」
「俺はショートがいいッス!あ、チョコでもいいッスよ!」
待ってましたとばかりに笑顔でリクエストを言われる。頭の中にはもやもやと形のないケーキが浮かぶ。
「何度言えばいいのだ、そんな暇はないのだよ。練習と言うからには…」
「いいじゃないですか、緑間君。」
眉を吊り上げて声を荒げる緑間っちに、えーっと不満そうな顔を見せる私達。
緑間っちが言うのも分かるけど、やっぱりさ、譲れないよね。ケーキ♡
「赤司君もいいですよね。」
むっくんに後ろから抱きつかれながら私は、黄瀬っちと青峰と楽しくどんなケーキを作るか話し合う。赤司様の視線を感じながら。
「…いいよ。もともとそのつもりだったしね。」